肝臓専門外来
胆のう結石
胆石とは肝臓や胆のう、胆管にできる結石です。結石がどこにあるかによって、肝内結石、胆のう結石、胆管結石(総胆管結石)という名称がついています。
胆のう結石とは
胆のう結石とは、胆のうの中に石(結石)ができる病気です。胆石の多くは胆のうにできるため、一般的に胆石症というと胆のう結石を指します。健康診断の腹部超音波検査で偶然見つかることも多く、日本人の約10%が胆石を持っているといわれています。多くは無症状ですが、結石が胆のうの出口に詰まると腹痛や発熱の原因になります。
食生活の欧米化で増加する傾向にあるほか、加齢とともに増加し、特に女性や肥満のある方で多いことが知られています。

胆のう結石の原因
胆のう結石ができやすい方
- 肥満
- 脂質異常症
- 糖尿病
- 妊娠経験のある女性
- 急激なダイエットをした方
- 脂っこい食事が多い方
最も多いコレステロール結石は、脂肪分の多い食事やカロリーの高い食事、肥満、脂質異常症、糖尿病、妊娠、急激なダイエットなどが原因となります。
ビリルビンカルシウム結石は、大腸菌などの細菌感染が原因といわれています。黒色石は溶血性貧血や肝硬変、クローン病などの患者さんで多く見られます。
胆のう結石の主な症状
胆のう結石があっても約80%は無症状です。しかし結石が胆のうの出口に詰まると、右上腹部(右の肋骨の下)やみぞおちの強い痛みが起こります。
よくみられる症状
- 右脇腹の痛み
- みぞおちの痛み
- 背中や右肩への放散痛
- 脂っこい食事の後の腹痛
- 吐き気
このような症状がある場合は注意が必要です
- 強い腹痛
- 発熱
- 黄疸
- 吐き気や嘔吐
これらの症状は急性胆のう炎や胆管炎を併発している可能性があります。重症化すると命に関わることもあるため、強い腹痛が続く場合や、発熱・黄疸を伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。胆のう結石の原因
胆のう結石の診断
胆のう結石の診断には腹部超音波検査が最も有用です。当院では腹部超音波検査により胆石の有無や大きさ、胆のう壁の状態を評価しています。
必要に応じてCT検査やMRI検査、超音波内視鏡検査(EUS)が可能な専門医療機関へご紹介いたします。
胆のう結石の治療
腹痛など胆のう結石に伴う何らかの症状がある方は治療の適応となります。無症状の方は年に1回程度の腹部超音波検査による経過観察を行います。
現在、症状のある胆のう結石に対する標準治療は腹腔鏡による胆のう摘出術です。
また、無症状の方でも、胆のう壁が厚くなっている、胆のうが萎縮している、大きな結石や多数の結石のため胆のうの壁を正確に評価することができない、胆のうの壁が全体に石灰化しているなどの所見が認められる場合は、胆のうがん発症の可能性を考慮し、胆のう摘出術をお勧めすることがあります。
健診では胆のうポリープと胆のう結石が同時に見つかることもあります。
胆のう結石は無症状のまま経過することも少なくありませんが、一部の方では胆石発作や急性胆のう炎を発症することがあります。そのため、定期的な経過観察が重要です。
油ものを食べた後に腹痛がある方は胆のう結石の可能性があります。腹部超音波検査で比較的容易に診断できるため、気になる症状がある方や健診で異常を指摘された方はお気軽にご相談ください。
またこれまで胆のう結石を指摘されたことがある方は放置せず、継続的に年1回程度の腹部超音波検査を受けましょう。
このような方はご相談ください
- 健診で胆のう結石を指摘された
- 右脇腹やみぞおちの痛みがある
- 脂っこい食事の後に腹痛が起こる
- 胆石を指摘されたまま放置している
- 胆石の経過観察が必要と言われた
- 胆のう摘出術が必要か相談したい
