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慢性膵炎

慢性膵炎ってどんな病気?

慢性膵炎とは、膵臓(すいぞう)に慢性的な炎症が続き、徐々に膵臓の機能が低下していく病気です。

膵臓は、食べ物を消化する酵素を消化管に分泌する働き(外分泌機能)、血糖を調整するインスリンやグルカゴンなどのなどのホルモンを血中に分泌する働き(内分泌機能)を担っています。炎症が長期間続くと膵臓は硬く変化(線維化)し、元に戻らなくなります。その結果、消化不良糖尿病、慢性的な腹痛などが起こります。

急性膵炎は「突然起こる強い炎症」ですが、慢性膵炎は「炎症が長く続き、膵臓の機能が徐々に低下していく病気」です。
急性膵炎を繰り返した結果、慢性膵炎へ移行することもあります。また、慢性膵炎からは膵癌が発生することがあります。 
慢性膵炎ってどんな病気?

慢性膵炎の原因は?

① アルコール
慢性膵炎の代表的な原因はアルコールです。長期間の多量飲酒が膵臓に負担をかけるために発症します。

② アルコール以外の原因
慢性膵炎は飲酒をしていない方にも起こります。
  • 胆石
  • 高脂血症
  • 自己免疫性膵炎
  • 遺伝性膵炎
  • 膵管癒合不全などの先天異常
  • 原因不明(特発性)
などがあります。 

遺伝性膵炎とは、遺伝子の変異によって膵炎を繰り返し、慢性膵炎へ進行するという病態です。カチオニックトリプシノーゲン(PRSS1)遺伝子、膵分泌性トリプシンインヒビター(SPINK1)遺伝子などの変異が原因となることがわかっています。
若年で発症することが多い、家族内に慢性膵炎、膵癌の方がいることがある、飲酒歴がない、などの特徴が挙げられます。
遺伝性膵炎はまれですが、つまりは「お酒を飲まないから慢性膵炎にはならない」というわけではないということです。
若い頃から原因不明の膵炎を繰り返している場合には、専門的な評価が必要です。 

慢性膵炎の症状は?

慢性膵炎の症状は段階によって変わります。
初期には特に症状がなく経過する場合もありますが、代表的な症状は腹痛です。上腹部痛(みぞおちの痛み)、背中の痛み、食後に悪化する痛みなどの特徴があります。
痛みは慢性的に続くこともあれば、発作的に強くなることもあります。
進行し膵臓の機能が低下すると、脂っこい便(脂肪便)、下痢、体重減少、栄養状態の悪化などが起こります。
膵性糖尿病と言い、インスリン分泌が低下し、糖尿病を発症することがあります。そして、慢性的に炎症の続いた膵臓は、膵癌が発生する母地となります。 

慢性膵炎の診断は?

診断は、採血での膵酵素の検査、画像検査(CT、MRI、超音波検査、超音波内視鏡検査)、膵臓の病理組織検査、過去の飲酒歴などを踏まえ、症状と合わせて総合的に行います。
CT検査などで見られる、膵臓の石灰化は慢性膵炎に特徴的な所見です。 

慢性膵炎の治療は?

慢性膵炎は完全に元に戻すことは難しい病気ですが、進行を抑え、症状をコントロールすることが重要です。
また、特に症状がないのか、腹痛を繰り返す時期なのか、膵外分泌機能、内分泌機能の低下がある時期なのかなどの病期によって異なり、
それぞれの患者さんの症状や膵機能に応じて行われます。 
① 禁酒
アルコールが原因の場合は、完全な禁酒が必須です。少量でも再燃の原因になります。タバコも病状を悪化させる一因であり、禁煙が必要です。

② 食事療法
十分な栄養を摂取しながらも、腹部症状に応じて脂肪分を制限する必要があります。

③ 消化酵素薬
内服薬での膵酵素の補充により消化不良を改善します。

④ 内視鏡治療
膵石の除去が必要な場合には内視鏡治療が行われることがあります。

⑤ 糖尿病治療

必要に応じてインスリン治療を行います。 

まとめ

慢性膵炎は、アルコールが原因のことが多いですが、飲酒歴のない方でも発症することがあります。
長期的な管理が必要になるため、思い当たる症状のある方などは、ぜひ当院にご相談ください。 

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