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膵のう胞

膵のう胞ってどんな病気?

膵のう胞とは、膵臓の中にできる袋状の構造で、中に液体がたまっているものを指します。近年、CTやエコー検査などの画像検査の普及により、症状がないまま偶然見つかるケースが増えています。膵臓の病気と聞くと怖いイメージがあり不安になる方も多いですが、膵のう胞というだけで必ずしも心配する必要はありません。
膵のう胞ってどんな病気?

膵のう胞の種類は?

膵のう胞にはいくつかのタイプがあります。
① 仮性のう胞(かせいのうほう)
急性膵炎の後や慢性膵炎の方にできるものです。炎症によって膵液がたまり、袋状になるものです。がんとは直接の関係はありません。

② 腫瘍性のう胞(しゅようせいのうほう)
こちらは注意が必要なタイプです。
代表的なものに、

IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)
粘液性のう胞腫瘍
漿液性のう胞腫瘍

などがあり、中には将来的にがん化する可能性があるものも含まれます。 

IPMNとは

膵のう胞で最も多いのがIPMNです。膵管の中に粘液を作る腫瘍ができ、膵管が拡張してのう胞状に見える病気です。
高齢者に多く、多くは無症状で経過しますが、年単位、場合によっては10年以上の経過を経てがん化する場合があり、のう胞の大きさや形状に応じて半年~1年程度でCTやMRCPなどの画像で経過を観察します。増大傾向や、のう胞の内部に結節(細胞の塊)が出来るなど、がん化を疑う所見がある場合には手術やさらなる精査を検討します。
実際には、特に健診のエコー検査などでみつかる小さな膵のう胞の場合、様々な種類の膵のう胞の中でそれがIPMNかどうかを区別するのは困難なので、頻度として高いIPMNが最も疑われると暫定的に診断し、画像検査で経過を見るという場合が多いです。 

膵のう胞の頻度は?

膵のう胞は、高齢になるほど見つかりやすくなることが分かっています。
特に60歳以上では、検査で数%〜10%程度に小さなのう胞が見つかるという報告もあります。多くの場合は無症状で、経過観察で問題ありません。
しかし、上腹部痛、背中の痛み、急な体重減少、急に糖尿病が悪化、急性膵炎を繰り返すなどの場合には、既にがん化している場合などが含まれ、さらなる精査や治療を要します。

膵のう胞の診断は?

超音波検査、CT検査、MRI検査(特にMRCP)で、のう胞の大きさ、形、内部構造、膵管の拡張の有無などを確認します。必要に応じて、超音波内視鏡(EUS)を行うこともあります。
超音波検査

膵のう胞の治療は?

膵のう胞の治療は、タイプや大きさによって異なります。
小さい(20㎜以下)、がん化を疑う画像所見がない、症状がない、などの場合は、定期的な画像検査でのフォローが基本です。しかし、前述のIPMNの場合のように、急速に大きくなる、30㎜以上である、内部にしこり(結節)がある、主膵管が強く拡張しているなどの場合には、専門施設へ紹介し、さらなる精査や手術が検討されます。
「見つかったけれど心配ないといわれたので放置する」のではなく、適切な間隔で検査を続けることが大切です。 

まとめ

膵のう胞は、偶然見つかることが多く、多くは経過観察で問題ないが一部は将来的にがん化の可能性があるという特徴を持つ病気です。正確な評価と、適切なフォローアップが重要です。
健診で膵のう胞を指摘された方など、心当たりの方はぜひ当院にご相談ください。

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