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脂肪肝

脂肪肝ってどんな病気?

脂肪肝とは、肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態です。放置すると肝炎や肝硬変、肝がんにつながる場合があります。
近年では脂肪肝を含む疾患群を総称して「脂肪性肝疾患(SLD)」と呼ぶようになりました。

脂肪肝は珍しい病気ではありません
日本人の約3〜4人に1人に脂肪肝があるといわれています。自覚症状がほとんどないため、健康診断や人間ドックで初めて指摘されることが少なくありません。

痩せていても脂肪肝になることがあります
BMIが高い人ほど脂肪肝の頻度も高い傾向にありますが、BMIが25未満で肥満体型ではない見た目がスリムな痩せ型の人にも脂肪肝がみられる場合があります。 

日本人の3人に1人が脂肪肝

脂肪肝の原因は?

脂肪肝は原因によって分類されており、ひとつはお酒の飲み過ぎによる脂肪肝で、アルコール関連脂肪性肝疾患(Alcohol-Associated Liver Disease : ALD)と呼ばれます。これはアルコールが分解される際に中性脂肪が合成されやすくなるからです。飲酒が原因なのか、そうでないかは、お酒に含まれるアルコールの量によって区別されており、飲酒を原因としない脂肪性肝疾患の定義は、飲むお酒に含まれるアルコールであるエタノール(エチルアルコール)に換算して1日あたり男性で30グラム以下、女性で20グラム以下の飲酒に留まっていることとされています。

お酒をほとんど飲んでいなくても、肥満、糖尿病、脂質異常症などにより脂肪肝になることがあります。内臓脂肪が増えると肝臓にも脂肪が蓄積し、炎症が起こります。このような脂肪肝を代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD:Metabolic-Associated Steatotic Liver Disease)と呼びます。 

脂肪肝の検査は?

腹部超音波検査(腹部エコー検査)や血液検査が一般的です。
血液検査では肝細胞の障害によりAST(GOT)、ALT(GPT)、γGTPなどの数値が高くなります。しかし初期の段階では、脂肪肝であっても血液検査で異常を認めない場合があります。腹部エコー検査では、脂肪肝で典型的な肝腎コントラスト(肝臓が白く見える)という所見が観察されます。しかし脂肪の割合が軽微な脂肪肝や、炎症の有無、線維化を正確に評価することには限界があります。 

当院ではフィブロスキャン検査を行っています

フィブロスキャン検査
脂肪肝は自覚症状がほとんどありません。しかし一部の方では肝臓に炎症や線維化が進行し、肝硬変や肝がんにつながることがあります。脂肪肝による肝がんは、肝硬変まで進行していない段階でも発症することがあります。そのため脂肪の蓄積だけでなく、炎症や線維化の有無を評価することが重要です。 →詳しく

脂肪肝の治療は?

禁酒、適切な体重管理、バランスの良い栄養摂取、適度な運動などの生活習慣の改善が不可欠です。

ご飯、パン、麺類などの主食、清涼飲料水や果糖ブドウ糖液糖を多く含む飲料の過剰摂取は控えましょう。果物は適量であれば問題ありませんが、過剰摂取は避けましょう。緑黄色野菜はビタミンやミネラルの摂取のためにたくさん食べるようにしましょう。食物繊維は、満腹感を助けカロリー摂取量を減らすだけでなく、摂取した糖質の腸管からの吸収を緩やかにする働きがあり肝臓への負担を減らす効果があります。食事の最初に野菜、きのこ類、海藻類を摂り、良質なタンパク質(青魚、大豆製品など)を摂るよう心がけてください。早食いを避け、夕食は就寝3時間前までに済ませるのが理想です。

食生活 緑黄色野菜
運動は1週間に150分以上が望ましいとされています。まずは週に3回程度、1日30分程度の軽く汗ばむ運動を目標にしましょう。レジスタンス運動と言って、じっくり筋肉を鍛える運動も効果があると言われています。筋肉量を増やし基礎代謝を上げることにより、脂肪が燃えやすい体を目指します。
ご自分の生活スタイルに見合った食事や運動について医師や管理栄養士などと相談しながら、適度な運動やバランスの取れた食事を心がけ継続することが最も大切です。

また脂肪肝の患者さんは別の生活習慣病もあわせて発症している方が多いため、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの治療も一緒に行っていくことも重要です。

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健康診断で脂肪肝や肝機能異常を指摘された方、脂肪肝が気になる方はお気軽にご相談ください。当院では腹部エコー検査やフィブロスキャン検査を用いて脂肪肝の評価を行っています。
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